些細なことかもしれませんが…

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お弁当作りで疲れ果てない。運動会のおにぎりを前日作る方法

1.おにぎりを前日握るときの注意点

運動会は、だいたい5月か10月に行われます。真夏ではありませんが、暖かい季節なので、雑菌の繁殖が心配です。
また、ご飯は痛みやすい食材ですので、もし前日握る場合は、雑菌の繁殖に十分注意します。
 
その為に
 
・素手で握らず、ラップで包んで握る
・ご飯を炊く時、酢を入れる
・具は油気や汁気の多いものは避けて、塩気の多いものにする
 
この3点に注意します。詳しくご説明すると、
 
・たとえ丁寧に手を洗っても、爪の中などに菌が残っていると繁殖しやすい為、ご飯や具に直接手を触れないように気を付けましょう。
 
・食酢は食中毒菌を抑制します。酢の量は、米2合に酢大さじ1です。酸味は炊いている時に飛んでしまうので、味はご飯だけの時とほぼ変わりません。
 
・梅干しは、食中毒予防が高いと言われていますが、丸ごと入れても、痛みにくいのはご飯と梅干しが接している部分だけなので、出来れば刻んでご飯に混ぜて握るとより安全です。
同じように、塩も表面だけでなく、ご飯全体に混ぜて握りましょう。
 
また、汁気の多いものは、おにぎりだけでなく、煮物などのおかずにも同じ事が言えるので、炒って水分を飛ばしましょう。
他に傷みにくい具は、塩こぶ、塩シャケ、おかか、ジャコなどです。
半熟たまごや、ツナマヨや明太子などは避けた方がいいです。マヨネーズは大丈夫と思いがちですが、油と卵が入っているので腐りやすいです。
おにぎりだけでなくポテトサラダなど、おかずで和えたり、サンドウィッチも注意が必要です。
 
出来れば炊きたてのご飯をラップで握り、粗熱が取れたら冷凍保存して下さい。
これが、前日作るにはベストな保存方法です。
 
熱くてラップ越しでも握りづらいのですが、炊きたてを冷凍する方が美味しいです。
それなので、ラップに包まれたご飯をタオルでくるむなどして、やけどに気をつけて握って下さい。
 

2.当日に気をつけること

当日は、冷凍のおにぎりを電子レンジで全体がホカホカになるまで加熱し、ラップを広げて冷ましてから、海苔を巻いて詰めましょう。
 
ほとんどの雑菌の繁殖しやすい温度は10?60℃で、最も繁殖しやすいのが36℃くらいと言われています。
それなので冷ましてからというのは勿論、暑い日は保冷剤を使うのをお勧めします。
また、海苔を温かいうちに巻くと、海苔からの菌の繁殖もあり、食中毒のリスクが増しますので注意して下さい。
 
冷蔵庫で保存したご飯はパサパサして美味しくないです。運動会という特別な日にはあまりお勧めしません。
 
また、保冷剤代わりになると思い、そのまま詰めるのは避けて下さい。
自然解凍のおにぎりはかなりパサパサで、米粒も固く食べるのが辛いレベルで味が落ちています。また、芯まで解凍されていないこともあります。
 
電子レンジで加熱することで殺菌になります。
 
もしお子さんが大丈夫なら、海苔はラップにくるんで別にして、食べる時に巻いても安心です。
 

3.味付きご飯のおにぎりの場合

炊き込みご飯やピラフなどのおにぎりは、白飯よりも更に足が速いので、ベタベタしないように水分を飛ばす、味を濃い目に作る、炊く時に酢を入れるなどの注意が必要ですが、夏のような日以外ならば、前日作って冷凍→当日レンジ加熱、冷まして詰めるという方法だと楽です。
 
ピラフはポロポロになりやすいですが、加熱後はラップを外して冷ましましょう。
ラップのままだと、水滴が付き、腐敗の原因になります。
ポロポロになってしまったら、手で触らないようにして、アルミホイルで握りなおしてみて下さい。
ラップよりアルミホイルの方が型くずれしにくいです。
 
同じように前日冷凍の方法で、肉巻きおにぎりも、当日一から始めるよりもずっと楽にできます。小ぶりにした方が解凍しやすいです。
いなり寿司も冷凍しても大丈夫です。
 
気候が変化していて、春や秋だというのに真夏日になる時もあります。
特に炊き込みや肉巻きのような味のついたおにぎりは、暑い日は避けたり、保冷剤を付けたりして、食中毒に気をつけて作りましょう。
 
作る人はいつもより早起きして、時間を逆算しながら作業するので大変です。
けれど、一年に一度の運動会ですので、お弁当にも出来る範囲で気を配りたいものです。
 
おにぎりだけでなく、煮物は前日作った方が味が染みますし、唐揚げは、一口大に切って、一晩、醤油や生姜などの調味料につけておいた方が味が染みますから、当日は粉をはたいて揚げるだけです。前日に揚げてトースターで温めることも出来ます。
冷蔵庫で保管して当日一度加熱すれば、殺菌なります。
 
出来るところはどんどん手を抜いて、運動会を楽しみましょう!